elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

*

Netflixが日本で求めているのはアニメコンテンツではない、より良い原作

      2015/12/20


先日、友人と話をしている時に
「何か今ハマってることってある?」と聞かれたので
「今はNetflixが、グイグイ来てる」とちょっと宣伝まがいの話をしたら
「……確かによくサイトでも取り上げてるよね? どうしてそこまでNetflixに入れ込んでるの?」
と妙な方向へと話が及んだ。

そんな時に、何となく話した内容をもう少し落ち着いて深掘りしてみたいと思う。

そもそもこのサイトでNetflixを取り扱ったのはこちらの記事から
ここからNetflixを追いかける道が始まった。

Netflixというテレビ視聴の新しい期待と不安

配信し始める前のサービス開始を宣伝する記事を読んで
それに触発されるように取り上げた覚えがある。
ローカルテレビ局が持っているコンテンツを扱ってくれないか。
という淡い期待を書かせて頂いている。

本格的に入れ込み始めたのはやっぱりサービスを体感してから、と
サービス開始後のコンテンツ追加について私の予測が的中したこと。
それはコチラの記事になる。

Netflixの初回のラインナップはあれで正解なのか?実は戦略あり?

断っておくが的中したことで浮かれている。という訳ではない。
的中したことで、「Netflix」という会社は、いろいろと企業戦略を練った上で
今後の展開を見据えている企業だと。思えたからこそ興味を持ったと言える。

実際、本国のアメリカでも統計などを元にした
オリジナルドラマの作成に大きな資金を投入したり
その戦略には卒がなく、正直外部で見ながらもいろいろと勉強になるのではと感じている。
そういう意味でもNetflixという会社について入れ込んでいると言える。

Netflixが日本へとやってきたのは市場規模。だけではない!

実際、Netflixが日本へと参入してきたのは、視聴者を増やし
市場を開拓する。というだけではないと、私は推察している。

では、何のために日本へと参入してきたのか。それは以前にも書かせてもらったことがあるが
日本が持つ、世界的に見ても真似するものがない独自コンテンツを掌握することに他ならない。

Netflixが目論むのはアニメコンテンツの世界展開への布石か?

そんな事を書いていたのはNetflixがサービスを開始する以前。
しかし、そこから色々と勉強させていただき、Netflixが今欲しがっているのは
「アニメ」……。ではないことが分かり始めてきた。

どうしてそう考え始めたかというとNetflixが本当に欲しいのは
「漫画」原作の版権だと。いう推察に行き着いたからである。

というのも、少し前からニュースに出ているように
1月から放送が始まる「亜人」は
地上波でももちろん放送するが、Netflixでも同時に配信されることが決まっている。

ajin_3d_anime
©桜井画門・講談社/亜人管理委員会

このアニメの制作は「シドニアの騎士」でも使われた3Dモデリングを使ったフルCGアニメ制作で行われ
これまで日本で親しまれてきた原画を元にしたセルアニメーションとは異なっている。
Netflixはそこにお金を投下し、版権を購入している訳だ。

どうしてNetflixはこの漫画の原作の版権を購入したのか?そこに戦略あり

何回か話をさせてもらっているが海外では「アニメはお子様が見るもの」
というイメージが固定化されている。つまり、どれほど良い原作があり、漫画でも知名度があったとしても
海外でニーズを得るのは「セルアニメーションでは限界」があると言える。

そこでNetflixは考えた。日本で面白い原作を見付け資金を提供する変わりに
セルアニメーションではなく3Dモデリングを使ったフルCGアニメーションで提供すれば
世界各国でより良いコンテンツとして花開くことができる。と……。

これが私がNetflixが日本へと参入してきた一つの理由だと見ている。
これまで日本のアニメーションを一つのコンテンツとして捉えようとしていた。
しかし、日本主導での制作となるとセルアニメーションでしか作られてこなかった。
(理由は言うまでもなく日本のニーズがそちらの方が高いからだ)
このまま時間を消費しては、コンテンツとして価値ある素材もまた
セルCGで作られ、世界に売り出しづらくなる。……そうNetflixが考え
市場へと入ってきたのでは。と考えているのだ。

ある意味で日本のアニメーション業界を変革させようとする
大きな外圧となるのがNetflixではないか。と私は推察している。

正直、私の好みは原画を元にしたセルアニメーションで
3Dモデリングを使ったフルCGアニメーションは、まだまだ日本の技術がしょぼく
楽しく見ることができるレベルにまで達していない。

とは言え、そこには資金を提供するバックアップする企業がなかっただけであり
しっかりとアニメーションを作れる環境が整い
より良い開発環境が整えば、日本でもしっかりとしたものが作れるのは
ここ最近の3DモデリングによるフルCGアニメーション映画にも現れている。

Netflixが資金提供を行い作ったアニメが「シドニアの騎士」「亜人」は
原作は海外でも人気がある作品。今後の海外展開が大変興味深いところではある。

さて、次のフルCGアニメーションを狙う原作は一体なんだろうか?
Netflixはどんな原作を狙っているのだろうか。

 - VOD, アニメ