elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

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秀逸な雑誌広告には必然とドラマが生まれている。

   


2015年ゆくネタくるネタ蔵出しスペシャル

続いてのネタは「9月17日」作成のネタ。
何気に取り上げてこなかったのだが、結構頻繁に見ている
電通報」へと掲載された記事から紹介させて頂きたかったのですがボツにw
残念ながらこの時は、「ピクセル」を見たネタを記事にしてました。

ここから記事に入ります。

先日、日本雑誌広告協会で第58回「日本雑誌広告賞」の審査結果が発表されました。

それを電通報にて紹介されていましたので取り上げたいと思います。

サントリーホールディングスに経産大臣賞。雑誌広告協会が「日本雑誌広告賞」発表

記事にて最高賞を受賞した作品が見れるのですが
いやー、やっぱり宣伝広告において人を動かすものには
それなりの魅力とその裏に隠れるであろう“ドラマ”までも感じられる。
どこかのエンブレムのように「うん?」という疑問はなく「うん、面白い!」と頷ける作品で受賞にもうなずけます。

広告母体は、サントリーホールディングスの「黒烏龍茶」で
キャッチコピーとして「そのお腹が、運命を左右する。」とのこと。

黒烏龍茶は飲料で中性脂肪に効くと謳っている作品で
必然的に”お腹”が広告のメインキーワードになるのは当然。
となってくると、それをどうやって打ち出すのか。

よくある広告のように、飲んだ事で中性脂肪が激減。と、断面図を使って見せるのも芸がない。
そんなところで選ばれたのがイラストがお腹によって割かれてしまっているという現実。
緻密に描かれた彩り豊かで綺麗な絵画もお腹が出たシャツに書かれてしまっては、なんとも残念。
となったら、それらを綺麗に見せるために痩せなければならず。
だったら「黒烏龍茶」というドラマが見えてくる。

確かにこの広告を見て、黒烏龍茶が飲まれるのか?と言うと、どうなんだろうね?と言わざるを得ない。
というのも、この広告には「黒烏龍茶」の効能・効果がしっかりと謳われている訳ではない。

例えば、飲み続けたら1ヶ月で○kgの中性脂肪が落ちます。とか
○cmもお腹が引っ込みます。とか。そんな直接的な広告はどこにもない。

でも、決して「ダメなんじゃない?」とは言わない。
というのも、確実に見た人の印象に残るからだ。
なぜなら太っている人は上記のような経験が少なからずある。

昔は着れた服が着れなくなったり久しぶりに着たら伸びに伸びて、柄が汚くなったり。
つまり、そういう経験のある人達へと訴えかけるだけの
ドラマがここにはあり、彼らには自然と頭に残る広告なのだ。

そして、店頭で黒烏龍茶を見た時、あのお腹の広告が頭に浮かび
「ちょっと試してみるか」と思われることで広告宣伝効果があったと言える。

これらは人それぞれの思いや嗜好に訴える広告のため
なかなかに広告宣伝効果を事前に見込むのは難しいと私は思う。

とは言え、こういう変わった広告があるから広告分野は面白いのだ。
どの広告を見ても、直接的な広告ばかりが謳われていては辟易する。
直接的な広告は、必然として”数値”が乗っかるからだ。

数値が乗っかる広告文は直接的でそれを求めている人には多いに刺さる。が
今現在それを必要としていないユーザーには、まったくもって利用価値が見えない。

例えば上記だと、痩せているアナタに○kgの中性脂肪が落ちます。
なんて言った所で興味が湧くだろうか?まずないだろう。
「は?中性脂肪、そんなのおっさんの病気じゃん」で終わりだ。

しかし、今回受賞した広告なら見た瞬間に広告の意図が読み取れ
見たユーザーの中で、それぞれのドラマが展開する。

例えば、そういえば上司があんな腹してたな。
たまにワイシャツの下が覗いていて気味悪いんだよな
ちょっと黒烏龍茶でも差し入れするか。とか
お父さんと同じ、昔はオシャレに気を使ってたのに。
ちょっと黒烏龍茶を進めて、昔のように戻ってほしいな。とか

そんな風にあえて数値を入れないことで、それぞれのユーザーの中で
ドラマが展開し、商品購入へのプロセルを作り出すことができる。

広告というのは、人を動かす面白いコンテンツである。

 - ヨモヤマ