elude丸

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VITA TVの販売終了は失敗だったのか、それとも?推察してみる

      2017/03/30


「PlayStation Vita TV」が出荷終了の一定の役割は果たしたに隠れる理由

「そういえば、そういうのも出てたな~」
という言葉が自然と出たのは私だけだろうか。
皆さんはこのニュースを聴いて、どのような感想を持たれただろうか。

PlayStation Vita TVが2月末に出荷完了。「一定の役割は果たした」

Vitaのコア部分を活用し、ディスプレイをテレビにすることで
ゲームやアニメなどを見ることができる。という売り込みだった。
まあ、コア部分をそのまま流用するわけで、うまく活用してビジネスにした部分はある。
記事では出荷終了と紹介していますが

SCEでは、出荷終了の理由について「Vita TVの役割は、手軽に手にとってテレビでゲームを楽しんでもらえること、ゲームから遠ざかってしまった人に再び触れてもらう機会を作ることだった。現状、PS4が販売好調で、Vitaも日本国内で好調となっており、一定の役割を果たした」と説明している。

日本以外でも海外でPlayStation TVの名称で展開していたが、それらも終了。累計の出荷台数については非公開。

ps_vita_tv

という風に書かれており、正直、微妙……。だったのではとしか言いようがない。

「PlayStation Vita TV」を発売したソニーの目論見は

ソニーとしての目論見としてはPS4は4万円、PSVITAで2万円ぐらいという価格帯。
そこで一家でゲームを娯楽遊興費として考えた場合
「4万」「2万」というのは大きな出費だと言わざるをえない。
そこで価格帯を抑えて、今はゲームを遊んでいない、でも昔は遊んでいた世代へと訴求できれば。
という思いがあったのは推察に難しくない。

結果として白羽の矢を立てたのが、ディスプレイ部分を抜き出しVITAのコア部分をパッケージして
1万円ほどに抑えた「PlayStation Vita TV」だったと言える。

そんなソニーの目論見が予想通りに行かなかったのは
「VITA TV」の客層だと思っていたユーザー層というのは
スマホアプリで遊ぶのは十分だった。ということ。

ゲームを遊ぶユーザー層を推察してみると、こうなる

ゲームを遊ぶ客層を考える場合、保有しているゲーム機の数で把握すると分かりやすいといえる。

例えば、複数の据え置き機を持っている人「ゲーマー」と呼べる人だろう。
PS4やPS3にWiiUなど、当然他のハードも持っている。
つまり、ゲームを購入するハードルが低く、ゲームという遊興費に対して
お金を多く使っていると言える客層。……ええ、該当ユーザーは「私」です。

次に据え置き機は一つ、他には携帯機も持っている人
ゲームが嫌いではなく、趣味として遊ぶが、どっぷりとハマるようなことはない。
ゲーム機も他の使い方をしていることが多く
PS4などならテレビの録画もできるし、アニメや映画の視聴、DVD、BDの再生などにも使える
などの使い方をゲーム機に求めている。

次が据え置き機を持っておらず、携帯機を持っている人
集中してゲームするほどではなく、日々の余暇時間にだけゲームを楽しみたい。
高額な製品を購入することに対してハードルが高く、ゲーム以外にお金を使いたいと考えている。

そして、ゲーム機を一台も持っていない人
これは言うまでもなく、ゲームを楽しむユーザー層ではなく
他の事が優先度として高く、ゲームへとお金を掛けることはない層。

とユーザー層に分けられるのではないだろうか。

つまり、「PlayStation Vita TV」が狙っていたユーザー層というのは
「ゲーム機を一台も持っていない人」「据え置き機を持っておらず、携帯機を持っている人」
という2つのユーザー層へと訴求できればという目論見があったことが伺える。

そのため、価格を重視するため、コストを抑えることを選択したのだが
結果としては、販売終了を推察すると芳しくなかったのは言うまでもない。

ユーザー層となり得た「ゲーム機を一台も持っていない人」
ゲームを遊んでいない。と言うわけではない。
では、どこでゲームを楽しんでいるのか、という「スマホ」でゲームを楽しんでいる。

つまり、「PlayStation Vita TV」の競合となったのは「スマホ」であり
「スマホ VS. PlayStation Vita TV」だったと言える。

「スマホ VS. PlayStation Vita TV」の結果が今回の出来事

そう考えた時、「PlayStation Vita TV」に勝ち目があるのか……。
と考えると、疑問しか残らない

スマホなら無料アプリの数も多く、それなりに遊ぶことも出来る。
結果として場所や時間を選ばずに余暇を楽しむこともできる。
その上、日頃から必要な「スマホ」のため新しい「別の何か」をわざわざ持つ必要もない。
そして、何より。場所を選ばずプレイすることが可能であった。

対して、「PlayStation Vita TV」はテレビに接続しなければならず。
場所はテレビがある場所に限定されている。その上、コントローラを買い求める必要もなり
本体とコントロールを合わせたセット販売となると、それなりに費用を必要とした。

また、最近の若年層ではテレビ自体を持っていない。という調査結果などもでている。
と、考えた時。ディスプレイを廃した「PlayStation Vita TV」という
選択肢自体が根本的に間違っていると言わざるを得ない。

そういう意味では2017年に任天堂から販売された「Nintendo Switch」は
テレビを必要としないディスプレイを内部に含む構造を作り上げたことで
テレビがなくても美麗なゲームを楽しめる。という若年層を考えた
訴求を行えているように思えてならない。

つまり、ソニーの目論見自体がそもそも誤りであったのではないか?
というのが私の考えである。(後出しジャンケンではあるがw)

では、ソニーは目論見を誤ってしまったのか?いやそうではない

別にソニーの目論見自体が間違っていたとはいえない。
ユーザー層を広げるために、段階を踏んでファンにする。
導入しやすい価格を設定し、その後徐々にファンを増やしていく。
というのは、他でも利用することができる「ファン獲得の手法」である。

そういう意味では、「PlayStation Vita TV」でいくらかのファンが獲得し
その後、PS4やVITA、PS3などの売れ行きに貢献した。
というならば、「ある一定の役割を果たした。」といえ
記事にもあった、言葉に納得ができる。

少し思い返してみると、Vita上で幾つかの無料ゲームがプレイ出来ていた。
今でも頑張っているのは「拡散性ミリオンアーサー」ぐらいで
他の諸々のゲームはすでに提供を終了していたり、遊ぶことが出来ないのも幾つかある。
いつのまにやらフェードアウトしていったコンテンツも多い。

こういった無料ゲームがあったのも
「スマホ VS. PlayStation Vita TV」に勝つために
コンテンツの提供をソニー側から示唆していたのかもしれない。

では、どうすれば「ソニー」はもっと効果を狙うことができたのか。
と、考えると難しい話になる。

個人的には、VITAなどのゲームなどを排斥し、PSやPS2などの
ゲームアーカイブスだけを楽しむ携帯機にする。
という形なら、需要もあったのかもしれないが
結局のところ、それを専門に開発するコストが発生する訳で
そういう意味では、現在任天堂から販売されている「Nintendo Switch」というのは
なかなかに上手い狙い所だったのかもしれない。

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