elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

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深夜アニメが1クールで完結するのは、その後の物販に向けての「オンアクセス」を優先するから

      2017/04/28


深夜アニメに1クールものが多いが、その理由はなぜだろうか?

アニメやドラマなどには放送枠を意味する「クール」という言葉があります。
大体「12回」1クールと呼び、毎週放送したとして
1ヶ月間を4週として計算すると「約3ヶ月ほど」になります。
つまり、1季節(春・夏・秋・冬)で1クールとなるわけです。

そろそろ、2015年冬のクールも終わりを迎えようとしており
興味を持って視聴を続けてきたアニメ作品達が佳境を迎えようとしています。
そんな深夜アニメがどうして「1クール」で放送が終了するコンテンツが多いのか
という部分に注目を置いて考えてみたいと思います。

私が考えるに深夜アニメが「オンアクセス」だからではないか。
と捉えています。

Late_at_night

一番の理由は言うまでもありませんが、制作費に起因している予算の問題でしょう。
集めた予算を使ってアニメというコンテンツを製作し放送へとこぎ着けます。
昔はこのアニメ放送に「広告費」が付くことでコストをカバーしていましたが
今では深夜の時間帯で放送されるため視聴できるユーザーが限られることから
広告費はほぼほぼ期待できない状況となっています。

そうなった時、一番に儲けが期待できるのがDVDやBDなどの物販となるのです。
他にも関連商品としてキャラクターグッズや、キャラクターCDなども含まれてきます。

深夜アニメが盛況に終われば、キャラクターグッズも多数販売されることになります。
最近では「おそ松さん」が良い例で、多くの腐女子を魅了し
多くの関連グッズやコラボ商品などを販売することを実現しています。

ということを踏まえて考えると

深夜アニメは投機した制作費を回収するために1クールとなっている。

といえるのではないだろうか?

アニメの制作の系譜とマーケティングからみる深夜アニメの1クール

そもそも80年代や90年代に放送されていたアニメの収益方法は
企業(玩具メーカーなど)とのタイアップで得られる「広告費」がメインとなっていました。
その後、広告費に縛られない。もっとクエリエーターが作りたい作品を製作したい
として広まったのが「OVA」形式です。
有志や製作委員会方式にて、資金援助で集まった制作費を使ってアニメ制作を行い
その後、ビデオやLD(レーザーディスク)などで収益を得て分配する。という形が広がったのです。

そして今現在のアニメ制作は、制作費を集めるのは製作委員会方式にて行われます。
作ったアニメ作品は発表の場所として「深夜アニメ」として放送されることになります。

そんな深夜アニメに私はWEBマーケティングの考え方が導入できるのではないか。と考え
当て込んでみることでその儲けのビジネスが見えて来たわけです。
WEBマーケティングの考え方としては、下の記事が分かりやすいかと思います。

分かりやすい!Webマーケティング基本の考え方

簡単に解説を入れるとすると次のようになります。

  • 【プレアクセス(集客)】:ユーザーを呼び込み集客するためのマーケティングを実施
  • 【オンアクセス(収益化)】:購入ページや申し込みフォームへと誘導
  • 【ポストアクセス(再訪問)】:再訪問させリピーターへとユーザーを形成

WEBマーケティングの考え方としては、ユーザーをただただ集客するのではなく
その後の実際の購入というコンバージョンを考えて、リピーター(ファン層)の形成まで考えて
マーケティングすることで、より効果的な運用を行うことができると考えているわけです。

このWEBマーケティングの考え方に深夜アニメを当て込んでみると

深夜枠での放送、というのは「プレアクセス」(集客)だと言えます。
深夜枠にて放送することで、ユーザーを取り込み興味関心を持ってもらいます。
そこで形成されたファン層へと向けて「オンアクセス」(収益化)である
DVDやBDなどの映像メディアの形成を実現させます。
そして、継続的にファン層を醸成させるために関連グッズやキャラクター商品などが展開されていくことで
「ポストアクセス」(再訪問)が形成されて行きます。
つまり、深夜アニメのマーケティング要素は次のようになっているわけです。

【深夜アニメのマーケティング要素】

  • 【プレアクセス(集客)】:深夜枠でのアニメ放送
  • 【オンアクセス(収益化)】:DVDやBDの映像メディア販売
  • 【ポストアクセス(再訪問)】:関連グッズやキャラクター商品によるファン層の醸成

結果として、この方式は効果を得ていると言えます。
この形で収益が出ており、深夜アニメも様々な作品が放送されているのが良い例です。

深夜アニメのマーケティング要素を取り入れたのおは「アニメだいすき!」

では、このマーケティング要素を取り入れたのはどこが初めてだろうか。
深夜アニメが始まった時から、というのも言えるが
実はそうではないように私は考えています。

一番最初にこの「プレアクセス」にて放送する。という形式を取ったのは
昔、読売テレビで放送されていた「アニメだいすき!」という番組だったと考えています。

そもそも、「プレアクセス」の問題はOVA形式が抱えていた問題点でした。
より良い作品を作っても、集客である「プレアクセスが弱いために」収益化できずにいました。
その頃はOVAの宣伝はアニメ雑誌などによって特集を組まれる程度しかなく
一般客向けに普及できていたとは言いがたい部分があったのです。

そんな時に始まったのが先ほど紹介した「アニメだいすき!」という番組でした。

OVA形式で作られた作品を、学生をメインターゲットとして捉え
学校が休みになる時期(春休み、夏休み、冬休み)を狙って放送されていた番組で
どんな作品が放送されていたのかは下にリスト先のリンクを紹介されています。
個人的には懐かしいものもあり、接点となっていた作品も数多くあります。

http://ha4.seikyou.ne.jp/home/u-ogeshi/yota/animedaisukilist.html

これまでアニメ雑誌などでは集客力に欠けていた不満を
新しい集客先としてテレビ放送を取り入れた事例の始まりです。
何気に調べて驚いたのだが、プロデューサーとして入っていたのが「諏訪道彦」とのこと
諏訪さんと言えば「名探偵コナン」などに関わっていることでも有名です。

さて、話を「クール」に戻して
深夜アニメが1クールが多い理由というのは
結局の所、話数が多くなると「オンアクセス」で販売する商品の数も増えてしまう
という問題があるからだ。

というのも、DVDやBDを購入するユーザーが全巻を購入するとは限らない。と考えなければならない。
理由は簡単だ。テレビ放送を行った弊害とも言えるのが
HDDなどで保存され、それで満足する人もいたり
中盤から見始め、序盤が気になる。という人がいたりする。

そう考えると2クールなどの長い話数になると
DVDやBDなどのオンアクセスの成果が伴わない。という作品も出てきてしまう。
そう考えた時、12話で完結を急ぐ作品が多いのにも、ある一定の理解ができる。

これが深夜アニメの多くが「1クール」で完結する理由と言える。

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