elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

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ICT教育の実証実験のレポートが興味深い。未来の教育の現場風景となるのか?

   


全生徒にiPadを配り、ICT教育を勧める試みに未来を感じる

小説やアニメなどのコンテンツには「近未来SF」というジャンルがある。
SFというと、荒唐無稽ながらも様々なテクノロジーが登場する物語だが
近未来SFというとあと数年、数十年先には実現できそうな。という設定で展開する。
そんな技術が世界設計を支える作品ジャンルだと言える。

そんな近未来SFの世界観だったものが、すでに実現されようとしているのだから
科学力の進歩の凄さには閉口してしまう。と、ともにそれへと向けて進もうとする人に賛辞を贈りたい。

そんな近未来SFのような学校風景を紹介した記事を紹介する。

全生徒にiPad 公立中の授業力

学校の全生徒だけでなく、先生達にもiPadを行き渡らせ
学校授業を根本から変えてICT教育の実証研究に選ばれた学校を取材した記事になる。
実証研究に選ばれたのは三重県にある市立三雲中学校

この学校ではiPadを多用しているそうで紹介した部分を引用すると

実証研究事業自体はすでに終了しているが、今やiPadなしでは三雲中そのものが成り立たない。時間割のほか、各教科の先生が作ったオリジナル教材、デジタルドリル、部活の掲示板、教員用の掲示板、保護者に見せる学級通信
 学校生活に必要なものはすべてここに入っているという。

という具合に、授業だけでなく。学校行事のさまざまな事柄においてiPadを利用しており
本当にそれがなければ学校行事自体が回らない。という具合に多用している。

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記事内では授業風景に関しても紹介しているが、その中で「ほぉ~」と関心させられた部分がある。

それぞれの生徒が回答をスクショし、「送信」。すぐに先生の脇に置かれた電子黒板に、全員の回答が一覧表示された。一人一人がiPadに書くことで、その日、自分は何を勉強するのかを意識したところで、「例題を解きそのポイントを書く」という次のミッションへ移った。

という風に記載があるように、誰か一人が黒板に出て回答する。という流れがなくなり
全員が回答を寄せられるようになり、回答の状況をみて
先生がついていけていない生徒を見つけやすくなっている。というのだ。

この利点は今後大いに期待できる点ではないだろうか。
というのも、日本の教育は1クラスの生徒数が多く。先生の時間的都合がつけづらい状況にある。
テストの答え合わせに成績評価、あとは遅くまで活動する部活動。などなど。
そんな状況で自分が受け持つクラスの生徒全員に目を向けるというのは難しいのかもしれない。

そんな履修状況を見るのが「テスト」だった分けだが
今ではテストだけを乗り越えるための勉強がまかり通り、本当の意味での学問の履修とは
異なる傾向になっているように私は感じてならない。
そういう意味で、日頃の授業の段階から落ちこぼれを起こさないようにする活動ができる。
これには期待できる部分もある。

が、決してこれも万能ではない。というのも授業は担任1人で行う形は変わっておらず
授業中に生徒たちの全回答をチェックしながら授業を行う。というのは何とも難しいのではないだろうか?
副担任制があるのなら、履修状況を確認するのは副担任へと任せる。ということもできれば、と思うのだが。

しかし、黒板に誰か1人の生徒が出て回答する。という旧来の方法は標本調査ではないだろうか。
対して全生徒が対象にできるというのは全数調査で
それらが持つ、統計的な整合性の誤差の違いは大きい結果を持っている。

ICT教育というのはまだまだ実証実験中のこと。
実際に実施されるようになれば、様々なところで問題が発生し
実証実験では見えてこなかった問題も噴出する可能性は秘めているだろう。

とは言え、ICT教育の興味深い実証実験を垣間見せてくれた記事に感謝!

 - ヨモヤマ