elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

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海の日は京都観光と洒落こんだ。ルーブル美術館展へ

      2015/08/29


昨日は「海の日」の祝日だったので
京都まで足を伸ばして観光を楽しんできた。

京都市美術館で開催中「ルーブル美術館展」

第一の目的は現在絶賛開催中の「ルーブル美術館展
開催期間は「6月16日~9月27日」までで
世界的にも有名な美術館であるルーブル美術館に収蔵されている一部を
日本へと持ち込んで開催されている美術展。

副題は「日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」
主に日常の風景を描いた作品が多く、農民の生活だったり
貴族の営みの一旦や貧困層の情景などが描かれた作品が多い。

本日は祝日ということもありお客の入りは盛況。
混みあう館内だったが個人的にはあまり気にならなかった。

というのも、絵画を見るとき少々変わった見方をする。
それは一度、遠目でじっくりを眺めるのだ。
多くの人が絵画の側で張り付いて絵画を楽しむが
私はあえて2~3歩下がって画全体を俯瞰で楽しむ。

そうすることでより一層、画がまるで一場面を切り出した。
もしくは、そこに額縁という窓があり、その窓の向こうは
タイムスリップした世界があるかのように見えてくるのだ。
こうすることでより一層、画が持つ力を感じられる。ような気がするのだ。
あくまで私の個人的鑑賞でしかないが、私はそうやって見ている。

展示されている作品はいくつもあるが
その中でもやっぱりすごいのはこちら。

Johannes_Vermeer_-_The_Astronomer
フェルメール作「天文学者」

やっぱり雰囲気が違う。よく聞く表現かもしれないが
見た瞬間、本当にそこに人がいるような印象がやってくる。
いや、画だとわかっているのにそう感じるほどの力があるのだからすごいのだ。
そして、どうしてそう感じたのかが知りたくなり、さらに魅入ってしまう。

他にも私がすることがある。それは音声ガイドは必ず借り受けることだ。
正直、絵画鑑定士や歴史学者、画家でない限り
画が何を訴えようとしているのか、その上澄みぐらいしか素人には伝わらない。
だから、美術館に来る人の多くは、絵を見ていて「ふ~ん」「へ~」と言って終わっている。

しかし、音声ガイドなら、いくつかの絵画の時代背景から
そこの写り込んでいるアトリビュート(関連付けられた持ち物)まで
詳しく説明してくれることがあり、より深く絵画に触れることができる。

また、今回の「ルーブル美術館展」は
子供向けに「名探偵コナン」の「コナンの音声ガイド」なるものもあり
お子さん向けの解説もあるそうだ。
というのも、主催に読売テレビが入っているので、当然の対応と言えるのかもしれない。

しかし、フェルメールというと
私個人的には「真珠の耳飾りの少女」の方が好きなんだが…。
また今度、日本に来てほしいところだ…。

他にも風俗画がいくつも見ることができ
当時の風俗を理解するのに貴重な絵画ばかりで
当時の人間がどんなふうな生活をしていたのかよくよく理解できる絵画が多い。

そんな美術館の中で、少し感慨深い一言を言った少年がいる。
「へぇ~、昔も空って青いんだね」
この言葉を、子供の戯言だと一蹴するのも簡単だろう。
しかし、子どもたちにはそれすらも新鮮な経験であり、そこから疑問が花開くかもしれない
喜ばしい出会いの一歩になる。
子供には様々な体験をさせて、いろいろな才能を開花させて欲しいものだ。
そういう意味でも、ルーブルのような至宝は鑑賞させてあげたいものである。

そんなことを感じた今日の京都。外は抜けるような青さで、本当に綺麗な青空。
ジリジリと肌を焼く太陽がすごかった。で、1時間ほどじっくりと鑑賞した後
30分ぐらいその太陽に焼かれながら、西へと徒歩移動。

京都国際マンガミュージアム「マンガと戦争展」

そして、やってきたのが「京都国際マンガミュージアム」です。

こちらは日本の文化といっても良いほど
大いに発展を続ける「マンガ」を集めてミュージアム形式に展示した施設。
と言っても、ただ展示しているだけでない、館内にあるマンガを手にとって読むことができる。

そして今、開催している特別展が「マンガと戦争展
メジャーなマンガ雑誌であるジャンプなんかだと「友情」「努力」「勝利」というキーワードで
雑誌全体が構築されているため、「戦争」を題材として使うことはほとんどない。
(あっても、別次元や別の世界の住人と…)
しかし、日本にはその他にも多くのマンガ雑誌がある。
すでに廃刊してしまっているがカルト的な人気を博したような雑誌もある。

時として「戦争」という題材を取り扱い
自分が思い、自分が感じている感情を作品へとぶつけると共に
読者へと訴えようとする作家の思いが溢れた時代があった。

こちらの展示はいくつかのブースに分かれており
戦争を多様な見方で切り分け、多様な作品で描かれた漫画を紹介している。

manga_kyotomm

作者によって、作品によって。様々な切り出し方をされる”戦争”という題材がある。
歴史として紹介するのもあれば、戦地の兵士として切り出した漫画もある。
残忍であると共に残酷であり、時として地獄として描かれる描写。
そして、兵士として出かける人間と残された人々の悲喜こもごも。原爆を落とされた体験を描く漫画など。

いくつかの作品は数ページがパネルとして展示されているのだが
その数ページすら、もくもくと読んでしまうほど漫画の力は強大と実感させられた。

マーケティングでも、最近マンガによる宣伝が人気を集めている。
そこには小説ほど読むのに力を必要としないこと
直感的な視覚と、そこにふられたオノマトペが世界を構築し
率直にそして素直に感情に訴えかけてくるからだ。
だからこそ、作者が込めたかった思いが伝わってくる。
そういう意味でも良い展示だったと言える。

一つ残念を言うならば。
結構、外国人観光も「京都国際マンガミュージアム」へと来ており
上記の展示を閲覧されていた。
実際、閲覧してくれることを考えてパネルの一部は英訳が書かれている。
しかし、上記で紹介した作品を紹介する数ページのマンガのパネルは
日本語でしか書かれておらず、外国人観光客には内容を完全に理解して貰えていない。

戦争を題材にした展示をするならば、周囲のことも考えなければいけないと私は思う。
一国だけで戦争はできないのだ。相対する国がなければならない。
そういう意味でも言語の翻訳は必須だったのではないかと残念に思った。

そんな「マンガと戦争展」には
戦争を題材にしたマンガを読めるようにいくつかの漫画本が置かれているのだが…。
こんなのも置かれている。

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