elude丸

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2016年ゆくネタくるネタ:フルCGアニメーションのベルセルクの二つの狙いとは?

      2016/12/30


2016年「ゆくネタくるネタ大放出スペシャル」9月6日頃メモより

2016年9月6日頃に書いたネタメモから抜粋。
今回のネタはアニメ。私の好きなものの一つといえる。
そんなアニメから2016年に放送された「ベルセルク」の話になる。

アクションが多彩で漫画ならまだしも、アニメ化した時にはアニメーターが徹夜付けになる。
と考えていたのを、別の形で回避したことで
個人的にはどうなんだ?と思ったことを綴っている。

まあ、海外のアニメ事情を考えた時、ベルセルクというのは
海外でもファンが多い作品なので、こういう流れも仕方ないのかな
と、思わずにはいられないが……。

ちなみに、このアニメと平行してベルセルクのゲームも販売している。
こちらに感想を書いているので興味があったら合わせてどうぞ。

PS4「ベルセルク無双」人も魔物もズンバラリンの圧倒的アクションゲーム

そんなベルセルクのアニメに関係する記事はこちら

ベルセルクがフルCGで制作された二つの可能性

日本のアニメというのは「クールジャパン」と呼ばれ宣伝に活用されている。
実際、先日閉幕したリオオリンピックでも
日本の人気コンテンツである、キャプテン翼やドラえもんなどが登場し
東京オリンピックを大いに印象づけるために役立っている。

さて、そんな日本のアニメだが、今現在転換期にいるのかもしれない。

今期からアニメ第二期が始まった「ベルセルク」
前回のアニメ化ではセルアニメーションで作られていたものが
今作では基本的にフルCGアニメーションにて制作されている。
(一部、ギャグ要素や変顔などはセルアニメが差し込まれている)

どうして、フルCGアニメーションへと制作が変更されたのだろうか?

考えうる可能性は二つ。

一つは「アクションなどの製作工程を短縮するため」
もともとベルセルクという作品は
アクション要素が強めで、傭兵家業による合戦シーンや
化物達との血肉飛び散る戦闘などがたびたび登場する作品。

そのため、セルアニメーションの場合
どうしても戦闘を演出し作画してアニメ化するとなると
腕や足などの動かし方から、剣の軌道に体運びなど。
それらを手掛けるには多くのコストを払わなければならない。

モデリングしたキャラを自由に動かしてアニメーション作品を作る
フルCGアニメーションの場合には労力を抑えながら複雑な構図を作り出すこともできる。

もう一つは「市場を海外へと睨んでいるから」
原作漫画のベルセルクは海外でも人気がある作品。
それのアニメ化なのだから海外からもすでに注目を集めている。
そんな中、アニメ化するとなると海外マーケットも検討しなければならない。
となった時、日本だけしか見られていないセルアニメーションよりも
海外で広がっているフルCGアニメーションへと移行するべき。という考えがあったのかもしれない。

すべてがすべてフルCGアニメーションという訳ではない

だが、すべてがすべてフルCGアニメーションということではない
一部でセルアニメーションを織り交ぜた、ハイブリットアニメーションとなっている。

というのも、ベルセルクの原作漫画では何かとイシドロとパックがボケ担当をすることがあり
原作者の遊び心で二人が愛らしい姿にデフォルメされることも少なくない。
そういったデフォルメキャラの場合、セルアニメで描かれている。

たぶん、登場回数の少なさでわざわざデフォルメキャラをモデリングする必要なし。
という判断が下されただけだろうとは推察するが
実際、セルアニメでデフォルメは表現した方がうまく実現できているように思えている。

デフォルメ化というのは、キャラクターの特徴をあえて強調し実写的表現を廃していくもの
そう考えた時、3DモデリングされてしまうフルCGのキャラというのは
実写的な表現が残ってしまい、どうにもデフォルメ化されている。という印象に乏しくなり
「別のキャラ?」という変な誤解をされかねない。

実際、海外の漫画などではキャラクターのデフォルメ化。というのは使われない技法で
日本ほど多用されないそうだ。すると海外ではデフォルメを見慣れていないことから
デフォルメが激しいと、海外のユーザーからは「変なキャラが出てきた」という戸惑いが起きやすい。

デフォルメは日本では昔から使われており、漫画界の巨匠でもある手塚治虫先生
このデフォルメ化を使い、驚きの表現や呆れた状況などをうまく表していている。

と考えると今回のセルアニメからフルCGアニメーションへと移ったことによる
海外からの反応、そしてデフォルメ化についての感想など。大いに気になるところではある。

だがフルCGアニメーションの技術がまだまだな日本のアニメ業界

とはいえまだまだ、フルCGアニメーションというのに慣れていないアニメーターが多いようで
個人的には「なんだろうな~」と思わずにはいられない。

モデリングの技術があったとしても
キャラクターの表情の付け方などに関してはまだまだ及ばない。
人間味を持ち始めることによる気持ち悪さというものがあり
表情が豊かでないことによる感情の欠如など
まだまだ乗り越えるとともに、技術を磨かなければならない問題もある。

そして、特にアクション要素などは人間の動作を良く勉強する必要があるのかもしれない。
どういう風に体に筋肉がついていて、動かすとどの筋肉が動くのか。
予備動作はどういう風に動くのか。などなど。
そういう部分の研究もフルCGアニメーションになる場合には必要になってくることだろう。

そういう意味では日本のフルCGアニメーションというのは
世界的に見ても遅れた技術だと言わざるをえず
そんな状況で作った作品が海外展開で結果を残せるのか。疑問に感じずにはいられない。
だが、何事も挑戦をし、徐々に積み上げていかなければ始まらない。

フルCGアニメーションという制作が広まっていけば
そういう人材とともに技術の蓄積も始まり
より良い作品づくりが活かすことができるはずだと思いたい。

 - PS4, アニメ, ゲーム