elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

*

Netflixの中の人を取り上げたインタビュー記事が大変興味深い

   


Netflixが公開したインタビュー記事が大変興味深い

Netflixは世界を制するか? 独自コンテンツへの巨額投資がもたらした19年目の春

Netflixの決算がなかなかに好調であるようでニュースとして取り上げられている。
記事内にはいろいろと興味深いことも書かれているので抜粋する形で紹介していきたいと思う。

Netflix会員の全体の47%はすでにアメリカ国外

まずはコチラ

(この四半期での)新規会員数は、同社史上最大の705万人。Netflixが予想した数字を200万人も上回った。新規会員のうち、かなりの数が米国以外のユーザーだ。すでに会員の47パーセントは、米国外に住む人々である。

興味深いのは全体の「47%」はアメリカ外ということで
海外進出を一挙にすすめたことの結果が結実している。という感じがする。
実際、アメリカ国内だけで悠長に会員数を増やそうとしていてはこれだけの数値は望めなかっただろうし
世界展開しているライヴァルの「Amazon」にも太刀打ちすることができなかっただろう。
(なぜ紹介した記事は「ライバル」ではなく「ライヴァル」なのか小一時間自問した)

記事では少し前後するが、末尾にこんな言葉を寄せている。

Netflixのリード・ヘイスティングスCEOは、決算発表で次のように語った。「ひとつの番組だけを目当てにNetflixを契約する人はほとんどいないでしょう。しかし、聞き覚えのある番組がもうひとつあれば、契約につながるのです」

なんとも的を得ている感じがする。
一つの番組だけで雌雄を決するのではなく、そこから興味感心を持ってもらえる
コンテンツの数があるほどユーザーは契約してくれる可能性を秘めている。
ということになる。

そういう考えが企業戦略としてあったのなら以前に「火花」が全話一挙配信開始された時
個人的に疑問に思っていたことが解消されたような気がする。

Netflix配信の「火花」が全10話イッキ配信な理由を推察してみる

つまり火花が一つの「目当て」の番組とする。
しかし、仮契約したユーザーは他にも興味深い「聞き覚えのある番組」
見つけるキッカケとなり、その後の継続契約へとつながっていく。
という、考えがあってこその「イッキ配信」だったのだろう。

Netflixがテレビとして確立されていることはドキュメンタリーの豊富さで伺える

続いてピックアップしたいのが

現時点で明らかなのは、Netflixはもはや単なるストリーミングサーヴィスではないということだ。「世界各国の大勢のユーザーにとって、Netflixはすでにかつてのテレビのような存在になっています」。Ovumのテレビアナリスト、トニー・グナーソンは言う。

というインタビュー。

これにはまさに同意したい。
映画コンテンツやドラマコンテンツを配信するだけのストリーミングサービスではななくなっている。
オリジナルで映画やドラマを制作するのは十分伝わっているだろうが
それとは別に良質な「ドキュメンタリー」コンテンツの制作も手がけている。

あまりCMなどにも扱われないためNetflixに契約していないと知らないかもしれないが
さまざまなドキュメンタリーコンテンツを制作し
興味深い世相の一面や、海外事情などを届けてくれている。

正直、ドキュメンタリーというのは映画コンテンツとしては利益が期待できない。
ビジネスとしては旨味も少ない部類だと言える。
しかし、ドキュメンタリー好きがある一定層いるのは言うまでもない。
それでなければNHKスペシャルなどのドキュメンタリーがあそこまで興味関心を集めることもない。
だが、そんなところにも投資しコンテンツ制作をオリジナルで行い。
さまざまなユーザーニーズを取り零さないように配慮していることに感心せざるを得ない。

そんなドキュメンタリーでNetflixでぜひ見て欲しいのが
「シェフのテーブル」というシリーズ。
世界各国の有名シェフへとスポットを当ててどうやって有名シェフへとなったのか
日々どのような努力を行っているのかなど。見応えが本当にある。

日本のVOD事情はやはりdocomoと強い結びつきの「dTV」

Parks Associatesによると、米国ではブロードバンド利用世帯の約半分がNetflixと契約している。そのあとに、契約世帯が約4分の1であるAmazon
Prime、Huluが続く。Ovumのデータによると、世界80市場のうち、日本、韓国、アフリカなどの18カ国を除く市場をNetflixが掌握している。Netflixが市場を支配していないこの18カ国でも、たいていは上位3位に食い込んでおり、3年以内に首位に立つ可能性もある。

やはり、日本の市場は「Netflix」発表後に「Amazonプライム」がすかさず
参入を表明してきたのには理由がありそうだ。
下の情報からではあるがで公開された内容によると、「dTV」がトップではあるようだ。
正直、ドコモショップで「初回無料だから」という理由で
契約したまま忘れているユーザー。というのは少なからずいる可能性が捨てきれず
それによって上位の占有率を示しているものと思える。

<動画配信(VOD)市場に関する調査結果>2016年の市場規模は前年の16.0%増 定額制動画配信市場では上位3社が48.3%のシェアを占める

とはいえ、視聴率が落ちてきていると言われる地上波TVだが
まだまだ人気の高い番組なども少なくはなく。
日本という状況を見ると、Netflixはまだまだ厳しい状況なのは言うまでもなさそうだ。

世界各国の状況を見た時、「Amazonプライム」が日本の参入を早期に表明したのも
ビジネス戦略として、日本を落とすわけにはいかない。という部分が強く
さらにNetflixから遅れての後発参入となると悪化することが考えられたため、表明だけはしておきたかった。
そういう意味ではあの段階ですぐさま発表という判断は
ビジネスとしては良い判断だった。と私は見ている。

最後に

一部の報道によると、Netflixは30億ドル(約3,400億円)の負債を抱えているらしい。また、「利益よりも成長を優先する戦略」は、アマゾンのような企業ではうまくいっているが、Netflixの会員数がいずれは横ばいになるのは避けられないだろう。
<中略>
「問題ありません」とグナーソンは言う。「Netflixはすでにそれほど速いペースで成長していませんが、世界最大のエンターテインメント企業のひとつになるでしょう。テレビと映画を大混乱に陥れて、そのあり方を永遠に変えてしまうのです」

とあるが、当然オリジナルコンテンツ制作は投資を必要とするもの。
唯一、Netflixで危惧する部分と言えばココになる。

こればっかりは私個人でどうこう言える問題ではないので状況を見守るしかないが。
興味感心を持って今後も「Netflix」を見守っていきたい。

 - VOD, ヨモヤマ