elude丸

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漫画「魔法使いの嫁」緻密に魔法が息づく世界観をまとめあげた作品

   


魔法使いの世界を緻密に描く「魔法使いの嫁」

テレビアニメ化されることが決定したそうでこれは早々に漫画版の感想を書かなければ!

「魔法使いの嫁」TVアニメ化!10月から2クールで放送、原画展も開催

ということで、今回は漫画「魔法使いの嫁」の感想をつらつらと書いてみます。
前回「アリスと蔵六」を取り上げた時も、アニメ化決定に後押しされて書いていますが……。

ちょっとこういう感想というものが私は苦手なようで
結構な頻度で書いている間に思い悩みながらテキストを綴っていることが多い。
「好き」というものに対して、何が好きなのか。という部分を突き詰めるのが
個人的には苦手なようです。

……そんな私個人の話は置いておいて、今回紹介する漫画の「魔法使いの嫁」というのはどんな作品か。

ひょんなことから魔法使いの嫁として買われてしまう少女「チセ」を通して
現代にひっそりと息づいている魔法の世界、そして、この世ではない狭間の住人との交流を描きながら
少女「チセ」の成長を描いた作品となっています。

著者:ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」(連載:月刊コミックガーデン)発行:マッグガーデン

【あらすじ】

羽鳥チセ15歳。身寄りもなく、生きる希望も術も持たぬ彼女を金で買ったのはヒト為らざる魔法使いだった……。気鋭・ヤマザキコレが描く異類婚姻幻想譚が堂々、開演!

まあ、少年誌じゃ導入部分から書けないなと思わずにはいられない展開。
なぜなら、どういう経緯なのか明かされずに、少女チセは人身売買によって売られるところから始まる。
そんなチセを購入したのが「羊頭の悪魔」である「魔法使いエリアス」であった。

エリアスという魔法使いに飼われてしまったチセはどうされてしまうのか?
喰われてしまうのか、それとも実験材料とされてしまうのか。
それは飼われたという事実に不安を感じるチセも同様であった。だが、そんなチセに羊頭の悪魔はエリアスこう口にする。

「君は魔法使いの弟子になったのさ」

人身売買という出会いだけでなく、チセのこれまでの辛い過去から
彼女もまた、相手を信頼し信用することができず
最初のうちは魔法使いであるエリアスにどこかよそよそしかった。

しかし、それは魔法使いであるエリアスも同じ。
彼もまた、自分のことをよく理解しておらず人の感情を理解することができない。
そのためにもチセという彼女を招きいれたのです。

師匠と弟子でありながら、タイトルには「嫁」ついており
一緒に生活するとはなにか、人が持つ感情とはなにか。
2人の歪な関係がお互いの距離感を雰囲気までうまく表現しながら、話数を重ねるごとに
少しずつ歩み寄るその姿に、惹かれてしまう作品と言えます。

綿密に練り込まれた魔法体系とともに世界観の奥深さ

あと、何と言っても緻密に作られているであろう
魔法体系に関しては興味深く思えます。

魔法とはどういう存在で、力を得るためにはどのようなことをしなければならないのか
何を犠牲にしなければならないのか。
世界観を形作るためにしっかりと練り込む形で体系化されているように感じます。

見えないところまでしっかりと世界観を練り込んだ感じが伝わってくる作品であると言えて
私個人としてはそういう作品が好きな部分もあり、大変楽しい。
世界観の謎が生きてくるため、次の話ではどんな秘密が明かされるのか。
という期待感も膨らむため、次のエピソードも読みたくなるわけです。

チセとエリアスの関係は、師匠と弟子。そういう関係もあるため
魔法に関してチセにわかるように詳しく魔法の理を解説してくれます。
そういう部分で読んでいる読者にも魔法というものが理解しやすく
まるで自分が魔法使いの弟子になったように楽しめます。

あと、物語の舞台となっているのがヨーロッパ。イングランドの端っこということもあり
日本にはない町並みであったり、風情などを感じられるのも興味深い点。
独特の世界観、魔法があると信じられている世界の雰囲気がとても良い。

現在は7巻まで発行されており
二人の関係がどのように紡がれていくのか、大変興味深い作品となっています。
こちらの公式サイト「魔法使いの嫁」では
第一話を立ち読みすることもできるので、読んだ上で続きが気になる場合には
購入という選択を検討してみては如何でしょうか。

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