elude丸

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「君の名は。」が海外で高評価を得ることができれば日本アニメーションの復権になる?

      2017/04/10


「君の名は。」が英語圏で広がることで常識に違いが出るかも?

先日、こんなツイートをしています。

Yahoo!に寄せられた寄稿記事を読んだ上で
「日本アニメーション」の転換点になるかも?という
思いが溢れてツイートしているのですが
流石に140文字(それも記事タイトルなど)となると、どうしてそう感じたのか。
そう思ったのかなどのすべてを書き込めるわけもないので
少々事細かくこの記事にて書かせていただきたいと思います。

紹介をさせて頂く記事というのがコチラ

「君の名は。」がついに北米公開。批評家は何と言っているか

私も視聴させて頂き2016年では最も見てよかった作品だったと
私の中で位置づけされている作品。こちらに感想も書かせて頂いています。

映画「君の名は。」ストーリーの奥行きまで推察したくなる良作

さて、そんな「君の名は。」が海外の英語圏にて本格的に上映が始まり
レビューの評価もなかなかに好感触で成功させている、という記事になっています。

好評化だけでなく、批判的な部分もしっかり記事内に盛り込まれている当たり
ライターとしての信用を感じ、記事の信憑性も感じられます。
これが海外での評価と考えても間違いないのでしょう。

さて、そんな記事を読んで私は「アニメの転換点になるかも」と感じました。
どうしてそんな風に感じたのかを綴っていければと思います。

先に結論から言わせて頂くと
「英語圏においてセルアニメーションの復権・支持拡大が得られる」のではないか
と考えているわけです。

海外と日本とのアニメ事情の常識が大きく異なっている

そもそも、以前から何度か話をさせて頂いていますが海外。
特に英語圏。または欧州などのヨーロッパ圏では
「アニメ」や「漫画」という考え方が根本的に日本とは異なっています。

そもそも、日本の新聞にあるような「4コマまんが」は存在しておらず
イラストによる政治・世相風刺が一般的です。
それは政治などに興味関心が高いという部分からも来ているのかもしれませんが
そして、同時に週刊誌や漫画雑誌というものがほぼほぼないそうです。

漫画は単行本にて販売される形式がメインで
雑誌によって手軽に閲覧できる。という文化はありません。
その点からも大きく日本とは異なっています。

そんな文化の違いがあるからなのでしょう。
身近に触れる機会がないこともあり、年齢層が高くなるにつれて
触れる機会が少なくなっていき、結果として習慣化せず興味関心が消えていく。

日本のように漫画雑誌があれば、習慣として購入してもらい
旧作と新作が入り交じることで常に新しい作品を楽しむことができます。

ですが、単行本しか販売されない文化では
お気に入りの作品が終われば、次の作品に移るということも起こりづらく
結果として、年齢が上がるにつれて漫画文化からの離脱者が増えていくわけです。

そういう文化の下地があることから
アニメに関しても一般的な認識として「幼児から若者が楽しむもの」
という文化的意識が働いているようです。

アニメと言っても、最近では「セルアニメーション」「フルCGアニメーション」
二つの種類があり、それぞれに関してもどうやら違いを持っているようで
「セルアニメーション」は幼児向け「フルCGアニメーション」は若者向けの作品。
というカテゴライズが常識化しているようです。

となると、問題を禁じ得ないのが「日本アニメーション」です。

日本で一般的なセルアニメは世界とは異なりズレが生じる

日本のアニメというのは「セルアニメーション」がもっぱら多い。
これまで長い間、アニメを制作してきた歴史があることから
セルアニメーションの制作ノウハウなどが蓄積していたことから
「フルCGアニメーション」に取って代わるような広がりを見せることがありませんでした。
ですが、最近では海外市場を睨んでアクション要素が多い作品などは
処理のし易いさ、セルアニメ化による工程数の多さを懸念して
「フルCGアニメーション」で制作するアニメも少なくありませんが
まだまだ絶対数の多さでは「セルアニメーション」の方が圧倒的です。

なのに、最近では「クールジャパン戦略」として
アニメや漫画などのコンテンツを海外へと売りだすことが掲げられています。

ここに大きなズレが生じているわけです。

日本はアニメを売り出したいとして見本市などにて展開します。
ですが、日本で現在制作されているアニメの多くは深夜枠で過激な内容から性的なものまで
様々なものが含まれています。
そんなアニメコンテンツを海外のバイヤーへと宣伝するわけです。
ですが、海外のバイヤーは「セルアニメーション」を幼児向けなコンテンツという常識で
購入を検討するわけですが、日本の深夜アニメとなると幼児向けとは思えない内容が多く
とても配給することなどできないわけです。

ミスマッチと言わざるを得ません。

そのため、海外でも人気の高い漫画原作の作品の場合
海外受けを気にして「フルCGアニメーション」で制作されることも少なくありません。
「ベルセルク」「シドニアの騎士」もそうだと言えます。

「君の名は。」が新しい風となって日本アニメを牽引するか?

しかし、そんな状況だった中において「君の名は。」が
英語圏でも高評価を得ているという事実が
新しい一陣の風となって、日本アニメーションに旋風を期待させてくれます。

言うまでもありませんが「君の名は。」は
全編セルアニメーションにて描かれ、美麗な背景なども大変好評です。
そして、SFな世界観とともに恋愛要素もあり
子供だけでなく、若者・大人も楽しめる作品になっているわけです。

つまり、「セルアニメーション=幼児向け」という常識を
「君の名は。」という作品が作り変えてくれるかもしれないのです。

まあ、この一作品だけで簡単に常識が覆るか、と言われれば難しいと言わざるを得ません。
ですが、「日本にアニメってクールじゃない」という
認識を持ってもらうことだけでも転換点になり得るのではないでしょうか。

 - アニメ, ヨモヤマ