elude丸

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映画館で流れる劇場CMを「キューピー」が配信する理由とは?

      2017/04/24


「キューピー」が劇場CMを広告出稿する理由を考えてみた

私は結構な頻度で映画館へと向かい映画を楽しむ。
趣味の一つとも言えるのが「映画鑑賞」といえます。

別に小難しいフランス映画であったり、恋愛映画などを観に行くわけではなく
基本的にはハリウッドなどのアクション映画。娯楽映画がほぼほぼになっています。
観に行く理由の一つが大迫力で見る楽しみというテレビでは味わえない利点を求めてです。

私が在阪ということもあることから
映画鑑賞する場合には梅田まで出てきて、というのがベストチョイスです。
選べる映画館としては「TOHOシネマズ梅田」があり最近では
大阪ステーションシティシネマ」という駅ビル内に作られた二つを選べるのが大きい。
「TOHOシネマズ梅田」では配給していないのも「大阪ステーションシティシネマ」なら配給している。
ということもあるからです。その逆も然りです。

さて、そんな「大阪ステーションシティシネマ」を鑑賞の場としている私が思ったのは

「映画が始まる前のCMって効果あるかも」

という考えです。

映画が始まる前、今後封切られる予定の映画がダイジェストや告知映像が流されます。
最近ではプレゼンターとして有名俳優などを起用して、よりお客様を取り込もうとする動きもあるようです。

そんな配給会社の宣伝が終わった後に、上映が始まるまでの間に
「大阪ステーションシティシネマ」では劇場CMが流されます。

昔は駅ビル内の飲食店のCMだったりが多く。その後、不動産関連。
そして先日行った時には「キューピーマヨネーズ」のCMが流れていました。

そんな時に、「どうして大手のキューピーマヨネーズが?」
という違和感を覚え思考を巡らせたのです。

どうして映画館の劇場CMをキューピーが乗り出したのか?

それまでに流れた不動産や飲食店のCMというのは分からなくもありません。
映画館は地域密着であり、地域の住民がほぼほぼやってきます。
だったら、地域の土地を扱う不動産は効果がありますし
飲食店だって、映画を見た後に映画の話をしながら料理を食するのはデートの定番。

しかし、そんな中に大手のキューピーマヨネーズが参入してきたのです。
どうしてなのでしょうか?どう考えてもTVCMで流す方が効果的に思えてなりません。

キューピーマヨネーズは大手であることから
流されているTVCMなどもほぼほぼ、イメージ広告です。
にも関わらずTVCMではなく劇場CMを展開している分けとは?
という疑問が浮かんだのです。

その後、すぐに映画が始まったことから
そのことについて改めて考えたのは映画終わりの、昼食を取っている時でした。

そんな時に閃いたのが次の理由です。

「映画館にはザッピングも早送りもなく、そして他に感心を奪われない利点がある」

映画館で鑑賞する映画というのは
映画の上映が始まるまえは自然と友人同士や恋人同士と会話をしながら
放映される映画のことについてなどを語りながらワクワクして待ち望むものです。

ですが、時間が近づくにつれてやがて照明が落とされることで、静まり返ります。
視聴するための体制へと入りだし、自然とスクリーンへと視線が集まり静かになりはじめます。
スマホなどを使っている人も電源を切り、視聴する体制へと入ります。

そういう状況を作り出し、ユーザーを「視聴させる体勢」へと
創りだすのが映画館の特長だと言えるわけです。

と、考えるとその視聴させる体勢へと持ち込んだあとに
流されるCMというのは、ユーザーは何気なしに視聴しているかもしれないが
じっくりと見せる広告効果を得ることができるのではないか。という考えです。

確かにTVCMのように多くの地域、多くのユーザーへと配信できるわけではありません。
ですが、多くの地域や多くのユーザーへと配信してTVCM効果が期待できたのも昭和時代の話。

今ではHDDなどに録画し、早送りや巻き戻し、TVCM飛ばしなどの機能が万能化され
しっかりとTVCMをみてもらう機会が少なくなっています。

また、リアルタイムで見ていたとしてもチャンネルのザッピングはTVCMの強敵。
その上、最近では一人一台、手元に「スマホ」が持たれていることから
SNSなどのコミュニケーションアプリによってTVCM中は喰われてしまいます。

つまり、TVCMを流したところで
しっかりと見てもらっている機会というのが失われつつあるわけです。

特に「キューピーマヨネーズ」のTVCMはイメージ広告が多く
いずれもキャッチーな広告デザインコンセプトではありません。
静と動で分類した時、「静」といえるデザインコンセプトです。

その上、イメージ広告であることを考えた時、TVCMを流して効果が期待できるのかは
なかなかにコストに見合ったものになるか、判断が難しいところです。

そんな折に、劇場CMというのを見つけたのかもしれません。
先にも紹介したように、観覧者は映画を見るために
自然と始まりが近づけば「視聴させる体勢」に入ります。
つまり、そこで流される劇場CMを自然と見る体勢にて視聴するわけです。
TVCM以上にイメージ広告として観覧者へと伝わる可能性を秘めています。

また、こちらの資料にあるように

資料:一般社団法人日本映画製作者連盟

入場者数は「平成27年」166630000人に対して
「平成28年」180189000人「108%増」となっています。

資料:60年余りの間の映画館数の変化をグラフ化してみる(2017年)(最新)

他にも統計情報と言えばガベージニュースさんが集められている情報でも
2011年を起点に右肩上がりを続けている状況で
平均したとしても「1.63」(億人)ほどになるわけです。
それだけの人間が「視聴させる体勢」にてCMを見てくれると考えれば
イメージ広告としての配給先としては悪くないのではないでしょうか。

もちろん、イメージ広告だからできる。といえます。
販売戦略や旬、次節などを関係ないCMだからこそ劇場として流すことで効果を期待できます。

また、映画館を観に行く人は、私のように月に数回、年間を通して何十回と行く人もいれば
まったく映画館で鑑賞することを無駄と考えて、レンタルなどで鑑賞する人も少なくありません。
さらに極まってテレビ放送される映画しかみない。という人もいるわけです。

すべての人をカバーすることはできない。
ですが、そこにも広告配信する強みが見いだせるかもしれないのです。

というのも、映画を鑑賞する。ということは安くない金額を払っても
映像コンテンツを視聴する志向をもったペルソナであることが伺えます。
遊興費に余裕があったり、生活水準は基準以上という判断をすることもできます。

「キューピーマヨネーズ」さんが劇場CMを配信する理由は
しっかりとした広告配信計画を持ったうえで
「視聴させる体勢」のユーザーへと届けることを考えての配信であり、これを狙うことで
現在のTVCMでは見いだせない、しっかりと興味を持って見てもらえる状況を作り出しているのです。
そんな印象を私自身は感じたのです。

 - ヨモヤマ, 映画