elude丸

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映画「BLAME!」近未来SFで閉塞感に押し潰されそうな世界観が圧巻

   


映画「BLAME!」がついに公開!Netflixならオンラインで見放題!

ついに先日、Netflixにて配信が開始されました。
それがシドニアの騎士などで有名な「弐瓶勉」さんが描かれた
BLAME!」の劇場版アニメです。

劇場公開と共にNetflixでも視聴できる。ということで
早速、当日Netflixにて視聴をさせて頂きました。以前にネタにした通りになりました。
劇場公開を考えての提供ということもあり
映像としてはしっかりと作られており、TVアニメシリーズ「シドニアの騎士」以上に
キャラクターの作りこみだけでなく、動作なども不自然さが目立たないように準備されている様子が伺えます。

とはいえ、まあ、日本の3Dアニメーションの限界というか技術の拙さというのか……。
そういう部分が気になるのは致し方ないのでしょう。

というのも、少し前「モアナと伝説の海」という
美術力もあるピクサーが作った美麗な3Dアニメーションに舌を巻かせて頂いたこともあり
落差のようなものから、余計に感じてしまいました。

漫画版「BLAME!」は未読という状況での映画鑑賞

さて、感想を始める前に私は原作に関しては未読です。
なので、原作と異なる。とか原作では書かれてなかった。などはまったくなく感じる部分もなく
フラットな気持ちで視聴を楽しませて頂きました。

物語としては、人間が機械によって不法居住者と罰せられ排除されてしまう未来の話。
昔は人間が機械を統治できていたが、とある事情によって管理することができなくなったことから
人間は機械達に不法居住者として罰せられる存在となり、排除される存在へと追いつめられてしまった。

そんな世界で生活する少女「づる」と、ネット接続遺伝子を持つ人間を探す「霧亥」との関わりと生き残るために戦う姿の物語。

BLAME!という作品を初めて見ましたが
シドニアの騎士を見ていた私からすると本当に原作者の「弐瓶勉」さんが好きそうな
世界観がつめ込まれています。(まあ、先にBLAMEがあってのシドニアの騎士ではありますが…)
空を埋め尽くす人が済まない廃墟の構造物と、無計画で拡張されていくだけの建物群。
人はすでに不法居住者とされているのも関わらず、構造物には窓があり
人が住むことが前提に建設されている不一致さがなんとも狂ってしまっている世界観を物語っています。

これだけを見てもただ乱れたプログラムを実行するだけの機械達によって
狂気が末期に達し、ただただ命令を遂行するだけの狂った世界なのが窺うことができます。

映画「BLAME!」を視聴して感じてしまった不満

作品としては1時間○○分という作品で
劇場作品としては許容範囲内の上映時間といえると思います。
個人的な不満点を言うと、戦闘シーンが少なかった。という部分です。

「人間」とキリングマシーンと化した「駆除系」と呼ばれるロボットとの戦闘のシーンです。

映画内では通算として三回ほど戦闘シーンが描かれます。
もう少し多くても良かったと思わずにはいられません。

しかし、キリングマシーンは明らかに強く、人間では対抗も難しい存在。として描かれているため
戦闘シーンを増やし続けると、人がたくさん死ぬ、もしくは駆除系が恐怖の存在になりにくい。
という、パワーバランスが崩れかねません。

そうならない為にも戦闘シーンを増やすことは難しい。
そこで、潜伏しながら駆除系をやり過ごすシーンなどにて
戦闘と同じような緊迫感を演出することはできなかったのかと思わずにはいられません。

特に中盤以降、移動場面ではその機会があったと思えるのですが……。

空もない、土もないという廃墟群に覆われた圧迫の世界観は圧巻

とはいえ世界観であったり、空気感などは上手く映像表現されており
廃墟のどこまでも続く建造物。そして、空もなければ地面もない。という世界。
そんなどこにいるのかもわからない押しつぶされそうな世界観は
うまく表現するシーンは幾つも表現されています。

まあ、事あるごとに廃墟の町並みを見せるシーンが差し込まれたこともあり
そう感じているのかもしれません。

映画としてはしっかりとまとまっており、原作の漫画を知らない私も
十二分に楽しむことができました。
そういう意味では映画として上手く展開できているように思えます。
ですが、映画内だけでは語られていない部分も少なくありません。

特に「霧亥」が重力銃を使う時にブーストとして
注射していたモノについて、映画内ではまったく語られることなく
連発できない武器であることを物語る程度。

そういう部分は原作ならばしっかりと触れられるのでしょう。
そう考えると今回の映像化作品は「BLAME!」という漫画において
まだまだ序盤の一部を映像化したに過ぎないのかもしれません。

そういう意味では原作を知っているユーザーからすると少し物足りない。
と思えることこも少なくありません。

もしかすると、序盤だけの公開というのはこの映画「BLAME!」のヒット如何によっては
TVアニメシリーズという展開を考えているのかもしれません。
そういう意味では劇場版という形で全世界配信をすることで
その反響などを確かめる意味を含んだ上でNetflixは考えてのことかもしれません。

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