elude丸

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映画「ゴッホ 最後の手紙」油絵によるアニメーションは前人未到で魅了される作品

      2017/11/13


映画「ゴッホ 最後の手紙」は油絵アニメーションという新境地で魅せる映画

本日は久しぶりに映画を観賞してまいりました。
観賞した映画はこちら「ゴッホ 最後の手紙

画像からも分かる通り、全編油絵によるアニメーションにて作られている作品なのです。
油絵でアニメーションするなんて前人未到の偉業によって
制作された作品な訳です。見に行かないわけにはいかないでしょう。

ということで、観賞をして参った訳です。

しかし、どうやって油絵でアニメーションするんだ?

という人はまずはこちらの記事を読んでみてはいかがでしょうか。

油絵でアニメーションを作成する制作の裏側が公開されています。

62,450枚からなる動く油絵!画家・古賀陽子さんが語る『ゴッホ~最期の手紙~』制作の裏側

読むのが面倒臭い。というならば下の作業風景のタイムラプスを観賞下さい。

固定された画板の上に油絵を使って一枚一枚書いていく訳です。
そして、人物が動けば油絵の人物像も動かし改めて動いた部分の背景を描き直すという作業の繰り返しです。
そうやって作られたのが油絵のアニメーションとして完成する訳です。

多分ですが、制作としては人物の動きは役者が演じたものを先に撮影
それを元絵にして油絵にて仕上げを行う。
という複数の段階を経て制作されているのだと思われます。
ですが、そのため複数の油絵作家が兼業して作業を行っていても
デザイン崩れなどもなく、しっかりとゴッホの絵画の中で
生きた人間の動きを見ることができるのは良かったと思います。

ゴッホの死の真相へと迫るストーリー展開に引き込まれる

ストーリーとしてはゴッホが死ぬ寸前に弟へと当てられた手紙を
友人である郵便配達の父親に代わって青年が届け先を探す。
というカタチで展開していきます。

最初は何もヤルことがなくイヤイヤながら捜索を始めた青年だが
やがてゴッホという人物に惹かれるように
彼の最後の死の真相を探るカタチで、片田舎へとやってくる。

という風に展開していきます。

先にも紹介しましたが、人間が演じた後に油絵のアニメーションとして
制作されているため、正直見ている分には
どんどん惹き込まれていきます。

特に油絵をうまく使った演出。
例えば回想への入り方を現実世界の油絵の上から回想シーンへと
上書きしている感じが本当に美しく油絵らしい世界観が楽しめます。

なので、最初は油絵が魅せるアニメーションに驚愕させながらも
その後はゴッホの死の真相へと迫っていく雰囲気に惹き込まれます。

個人的には2人の重要人物が秘密を吐露している瞬間に
少しホロリとさせられました。
それぐらい感情移入するほど魅せられてしまった訳です。

ここらはネタバレもあります。

ゴッホの死の真相へと近づく部分はやはりネタバレになります。
ですが、そこがまた面白い訳でちょっと書きたいと思います。
すでに観賞を終わっている人、どうしても興味がある人だけ見て下さい。

何が面白いのかというと
片田舎にてゴッホという人物の話を聴くにつれて
多くの人からゴッホの死の真相があやふやな状況が見えてきます。
そこで、青年は死の真相を追い求めて多くの人に話を聞き込みます。
ついに死の真相の目前へと近づきます。

ですが、ゴッホの死の真相については
やんわりとしたカタチで明確な理由付けがされません。
弟へと迷惑を掛けてきたことを悔いての自殺だったのか
それとも貶されてしまった主治医がカッとなってなのか
もしくは街の悪ガキの仕業だったのか。

そんな謎を謎ののままにしながら物語は終わるを向かえます。

青年は主治医から受けた告白を信じ
彼にならばゴッホの最後の手紙を渡しても安心できる。と感じとったのでしょう。
彼に手紙を渡し、故郷へと帰っていくのです。

これだけを見ると腑に落ちない。という風に思うかもしれません。
日本では家政婦が探偵の真似事をしたりすることもありますが……。

青年は探偵でもなければ、警察でもない。
サスペンスという映画ジャンルでもないこの作品に
明確な着地点など必要ないのです。

なぜなら先にも書いたように彼が追い求めていたのは
ゴッホが弟へと当てた最後の手紙を信頼できる人物へと送り届けること。
が、目標だったからです。

劇中でも何度か手紙を預かろうか?という風な話が青年に投げかけられます。
しかし、少年は簡単に渡そうとしません。
そこには青年なりにこの手紙を託すことができる人物を追い求めていたからなのでしょう。

そういう意味では最後の最後に
主治医であった人物の吐露を受けて信頼に値するという認識を得て
目的を全うできていると言えます。

作品としては「油絵アニメーションに魅了され」
「ゴッホの死の真相に魅了され」あっという間に楽しめた作品でした。

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