elude丸

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Netflixが日本のアニメ製作会社と業務提携したことで、日本アニメは地殻変動する?

   


Netflixが国内アニメ市場を地殻変動させるのかも?

先日、Netflixが「プロダクションIG」や「ボンズ」と
業務提携を結んだことがニュースになりました。

NetflixがProduction IG&ボンズと包括的業務提携、オリジナル作品を制作

世界規模で評価を得ている作品を作ってきた2つの会社が
ここに来て配信会社である「Netflix」と手を組み
コンテンツ制作を行って行くことを取り決めた訳です。

実際、これまでは日本の主なアニメコンテンツの発表の場だったのは
「地上波のテレビ放送枠」だったと言えます。
それはテレビ放送をプレアクセスとしてユーザーにコンテンツを見てもらい
その後のDVDやBDなどの販売にてオンアクセスするというビジネスモデルが
出来上がっているからです。

参考:「深夜アニメが1クールで完結するのは、その後の物販に向けての「オンアクセス」を優先するから

これ以前の80年代~90年代初頭にはOVAという形でオリジナルアニメを作って
アニメ雑誌などに情報を掲載してもらい売上を上げていた時代もありましたが
最近では名も無き作品のOVAというのはなかなかにビジネスとしては難しいのでしょう。
上記の場合、アニメ雑誌をプレアクセスに捉えてビデオやLDなどがオンアクセスでした。
しかし、今現在はユーザーはさらに多くの情報を欲しており
アニメ雑誌だけの情報では少なすぎて情報過多となっている時代には符合せず
ビジネスモデルとして長続きはしなかったのでしょう。

今現在ではOVAとして作品が作られるのも
テレビシリーズのDVDやBDなどの販促として
追加エピソードを「Vol 0.5」のようにして作るぐらいです。

Netflixが日本のアニメ制作を大きく地殻変動させそう

そんなNetflixについて大変興味深い記事がありますので紹介をさせて頂きます。

ネットフリックスは、アニメ制作を根底から変えようとしている

この意見に私は同意します
本当に日本のアニメの現状において
Netflixが持ち込んだ全世界への扉というのは
あまりにも大きな地殻変動を起こしうる問題だと思っています。

先に書いたようにこれまでのアニメの表現の場は
「地上波のテレビ放送枠」しかなかったわけです。
それも日本国内だけの小さな市場での話でしかありません。

では海外へと飛び出そうと考えた時、現在の流れを紹介すると
版権元である製作会社によって海外へと売り込みが行われ
海外の配信会社によって買付が入ったところでようやく配信準備となります。
その後、テレビ局の編成によって思い思いの時間帯にて配信されるわけです。

もちろん、それだけではありません。
配信される前に現地語へのローカライズが行われ表現方法などの問題もクリアし
声優の収録などが行われます。
ローカライズには宗教観や地域性の問題なども絡んでくることもあり
検閲することの難しい部分も少なくありません。

それらを製作委員会で行うのはやはり大きな負担があるわけです。

対してNetflixを考えてみると
すでに世界各国でサービスを展開しており
多くの現地オリジナルコンテンツを作っています。
現地の言語や声優との関係性も一本化できています。
何より配信先の放送枠というものを気にする必要がなく
見たい人が見たい時に見れるSVODの利点を活かせている訳です。

あまり報じされていないことですが
実はNetflixで配信されている日本のアニメも
一部が多言語に対応しており、各国にて視聴できる状況が
すでに出来上がっています。

私が好きな「リトルウィッチアカデミア」という作品も日本でのテレビ放送後
何気に多言語化対応が進んでおり、各国で視聴できるようになっています。

このローカライズの対応はどこが行っているのか。
詳しく知るすべはありませんが、Netflix側が行っているというならば
製作会社や製作委員会がローカライズを行う必要がなく
すぐさま次回作への制作を始められるのも嬉しいことではないでしょうか。

正直この全世界への扉、というのは日本のアニメ制作を大きく地殻変動させる可能性を秘めています。
今現在は地上波で放送があったあと、数日おいてNetflixやAmazonプライムビデオなどに掲載されますが
今後は地上波に先駆ける形で掲載され公開される、という日も来るのかもしれません。

アニメコンテンツのオンアクセスである物販は
DVDやBDの収入というのは放送されたあとが一番のピークで
その後、右肩下がりで売上が悪くなっていくことを考えると
Netflixなどの配信先にコンテンツを下ろすことで
定期的な収入として平均して収益をあげられるわけです。
契約し卸している期間が長いほど、より効果的に収益を上げ続けることを考えられます。

もう、DVDやBDという物販を見越したコンテンツ制作という
ビジネスモデルの転換点に来ているのかもしれない。

 - VOD, アニメ