elude丸

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アニメ版「異世界居酒屋のぶ」の気になる「テロップ・実写パート」について考察してみる!

      2018/05/22


アニメ「異世界居酒屋のぶ」のテロップ・実写パートは劣化バラエティ番組

基本的に私はすべてを楽しんだ上で
全体を通して総評として感想などは書きたい派であります。
すべてを通して見ることで物語が伝えたい思いなども読み解くことができ
それらを読み解いた上で言葉にすることが「感想」だと思っている訳です。

なので、ある一定のクリアができていないのに感想を書くこと避けています。

結果として、未だに「モンスターハンターワールド」は
感想を書けないまま滞っておるわけですw

そんな私も、今回ばかりは少々書かせて頂きたいと思いが募りまして
放送が始まったばかりながら書かせて頂いた訳です。

それがアニメ「異世界居酒屋のぶ」です。

アニメ版のタイトルは「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」です。

初回の1話・2話を見させてもらいましたが、本当に酷いものでして……。
ツイートにも書かせて頂いたのですが何とも残念な思いが溢れた訳です。

いろいろと言われていることとして問題を分解して
それぞれについて書かせて頂きたいと思います。

その問題というのが

  • 実写パートを差し込んだ、その真相
  • テロップ挿入によるTV番組のような様相

そして、どうしてこのような作りをしたのか。という部分にまで踏み込んで考察したいと思います。

「異世界居酒屋のぶ」にどうして実写パートが組み込まれたのか

アニメにおいて実写パートの挿入というのは実はこれまでもあった様式です。
私が知っている中ではあのFlashアニメ作家のラレコさんが制作し
NHKが放送した「英国一家、日本を食べる」にも
後半の何分間かは実写パートが入り
その放送回で紹介した食材や店などをわかりやすく解説をいれながら追憶体験できる
という趣向で構成されていました。

今回も私はそれに近い、日本を紹介するという意味合いがあったのでは?と考えるのです。
それが成功していた、失敗していたは別として。

というのも以前にも紹介した記事にて

ぐるなび、アニメ製作委員会に初参入の狙い 『異世界居酒屋』のインバウンド戦略

この異世界居酒屋のぶはインバウンドを目的とし
海外配信も視野にいれて制作されているからです。

日本では十二分に食べられている料理と言っても
海外から見れば味も見た目も、匂いだって想像できない訳です。

そういう意味では日本の風俗や風習などを知ってもらう上で
実写映像を交えての放送。というのは一定の理解はできるわけです。

とはいえ、一定の理解であり、全面的に推奨するわけではありません
なぜなら先の理由のように「日本食を広める」という場合なら
今回のお題。「おでん」に関しては、おでんの作り方やどんな料理法であるのか。
など「おでん」の基礎から始めるべきなのです。

なのに、なぜかおでんの残りを使って料理法に焦点が当てられており
その狙いは「主婦層」に向けられています。

また、第二話の某居酒屋探訪風の造りにおいてもなぜか「なぎら健壱」さんを起用。
日本の居酒屋にいるおっちゃん、というキャラクター性はありますが
海外を主目的に置くならば、外国人キャストを用い(白人、黒人、アジア系など幅広く用意して)
外国人でも居酒屋で困らない、居酒屋でのマナーなど
そういう部分に焦点をあてた構成にするべきだったと言わざるをえません。

他にももっと深い部分で考察を巡らせると実写パートをいれる意味合いとしては
「アニメ制作費用を抑える狙い」があるのではないかという考えもあります。

言うまでもありませんが、アニメ制作には「1コマ」「1コマ」の制作が必要になり
30分番組と言え、アニメーターの労力は計り知れません。
ですが、そこに実写パートを盛り込むことでアニメ制作の時間割合を減らせれば
同じコストでアニメパートのクオリティアップへと注力することができます。

これだけを考えると個人的には実写パートを盛り込むこと自体に否定的意見をもってはいません
ですが、どこに向かって制作されたアニメなのか。
あまりにも纏められておらず、企画段階からの甘さが感じられます。

アニメにどうしてテロップが必要なのか?

さて、続いては問題の「テロップ」に関してです。
正直、こちらの方に関しては全面的に下策だったと思わずにはいられません。

先に紹介したように「インバウンド向け」を念頭に置いているのならば
このテロップはアニメ制作が終わり「絵」ができたあと
テレビ番組のスーパーのようにして、差し込んでいると思われます。
(「ゴクゴク」だったりのオノマトペは絵に直接だとは思いますが……)

海外で配信する場合、日本語は通じませんので
日本語表記のテロップの上に翻訳テロップを掲載しなければなりません。
となるとテロップの上に、翻訳テロップが上重なりして画面全体がガチャガチャしてしまいます。
それではテロップも読みづらくなってしまいます。

ではどうしてテロップを持ち込んだのか?
可能性としては作品がもつ異世界の人間とのやり取り。ではないかと考えます。

というのも、日本人である大将やしのぶさん。
客としてやってくる古都アイテーリアの住人達には異なる常識があり
言語における名詞においても齟齬がたまにみられます。

「いも」のことを「馬鈴薯(カルトフェル)」と表現し
「ソーセージ」のことを「腸詰(ヴルスト)」と表現しています。

これらは元はドイツ語であり
それらの言葉を補填する意味で用いられるのかもしれない。という考えです。

しかし、それならばその言葉が出た時に対してだけ表示させれば良い話で
アニメタイトルやエピソード名なども合わせてテロップで表示する必要などありません。

と考えると、どうしても私には「アニメ」という番組よりも
一般的な「バラエティ番組」へと近づけようという意図を感じる訳です。

アニメという狭い市場ではなく、一般的なユーザーも取り入れての作品を目指すため
現在、多くのテレビ番組で用いられるような「テロップ」を導入。
そのテロップが持っている意味も考えず、安いバラエティっぽい造りをしているように見えるのです。

そもそもテロップにて番組名などを入れるのは
テレビではザッピングが発生し、別の番組から移ってきたときにも
すぐにユーザーに番組タイトルを理解して貰うために
テロップという形で「番組名」を入れているわけです。

今回「異世界居酒屋のぶ」はネット配信でありザッピング対象とは大きく異なります。
つまり、テロップを入れる意味自体ないのに、テロップが入っているのです・

そういう意味では、一般的なテレビ番組にてテロップを入れる意味すら理解していない。
テレビ業界とは異なるところが指示をして、入れさせた。という感じがしてきます。

と考えると、先に紹介した「実写パート」にて
おでんの残りを別料理へと転用する方法などの「主婦層」を意識した造りにも
得心が行くわけです。

これらの影響はどこが示したものなのだろうか?という
犯人探しを行いたいところではあります。
そこで出てくるのが先程私が紹介した記事。

ぐるなび、アニメ製作委員会に初参入の狙い 『異世界居酒屋』のインバウンド戦略

一般企業であり、放送業界にも関係していない会社。
これまでアニメの製作委員会に参画したことがない会社。

あくまでこれらは状況証拠であり、私の推察でしかありません。
私もぐるなびの参画を受けて良い方向に行くかも。と記事を書かせて頂いたわけですが……。

アニメ「異世界居酒屋のぶ」の製作委員会に「ぐるなび」が参画?でも悪い話じゃない!

とは言え、今回の対応で不満が噴出しているのは
大いにアニメを見ることが好きな「アニメ玄人」であり
一般的な方からの意見とは異なる可能性もあるわけです。
ましてや今回は「インバウンド向け」と自負している訳で
「インバウンド向け」と豪語した結果が出てからだとは思います。

しかし、どうしてこの「異世界居酒屋のぶ」がインバウンド向け作品として選ばれたのでしょうか?
理由は考えるまでもなくアジア圏で人気が高かった
「深夜食堂」のヒットを受けてであるのは間違いありません。
二番煎じを狙ったのだろうが……。結果がどうでるのか興味は尽きない。

 - アニメ, 漫画