elude丸

日々の思い描くことをツラツラと綴るブログ

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「繁昌亭」と「天神橋筋商店街」との関係から地域活性化のヒント。箱モノを建てるだけが回答ではない

   


「繁昌亭」のような箱モノがなくても活性化する方法はある

先日はじめて訪れた大阪の観光地の一つである「繁昌亭」
繁昌亭は大阪にある落語メインの常設寄席であり
場所は天満宮に隣接していて、さらには「天神橋筋商店街」にも隣接しています。

そんな土地を訪れた時、私はこの「繁昌亭」と「天神橋筋商店街」との関係こそが
「地域活性化」につながる一つのモデルケースだと思いました。
今日はその理由などを説明して行きたいと思います。

古くから体系化されてきたモデルケースは今でも重要

先日公開した繁昌亭へと訪れた時の記事でも書かせていただきましたが
当日券を購入した後、商店街にある料理店にて昼食を堪能し
喫茶店にてコーヒーを楽しませていただき、開演までの時間を潰していたのです。

つまり、繁昌亭が開演されるまでの時間を天神橋筋商店街にて潰すことによって
結果として、天神橋筋商店街内の店舗にお金が落ちることになり収益効果を見込めるわけです。

有名な「神社仏閣」の近くには「土産物屋」があり
「神社仏閣」という集客スポットに、「土産物屋」という収益店舗が付随するのは
古くから体系化されてきたモデルケースなわけです。

しかし、それが難しいだろ。

というお言葉もあるかと思います。どんな集客スポットを構築すれば良いのか。
集客スポットは何をすれば良いのか。どんな集客スポットなら人を集められるのか。

実際、繁昌亭などという立派な箱モノを作ろうとすると並大抵のコストでは賄えません。
資料によると「約2億4000万円」ほどもかかったそうです。
(個人や企業からの寄付金などを得て建築されています)
資料大阪ディスプレイ協同組合

そんな大金を出して回収できなかった時のことを考えると容易にゴーサインが出せる問題でもない。
実際にバブル期に交付金を受けて地方自治体が驚くべき箱モノを作っており
結果として、負債だけを地方自治体に背負わせた例もあります。

また、寄付金を募ったところで立地場所である商店街の余力がなければ
将来性を感じられず寄付を集めることすら難しいのは間違いありません。

では、どうすれば良いのか。
その回答とすることができる面白い例を紹介したいと思います。

大阪の新世界で実施されているWマーケットという試み

大阪・新世界の商店街で「値札のないマーケット」

大阪の観光地となっている「新世界」には実は商店街があります。
しかし、現実は厳しく。観光地でありながらほとんどシャッターがしまっております。
理由は周辺の開発が進んでしまい、そこまで観光客が集まらない。
同時に周辺顧客も便利な店舗で買い物するようになってしまった。などが考えられます。

そんなシャッター通りにおいて
「値札を付けないマーケット」という面白い試みがされているのです。
公式サイト:Wマーケット

多種多様なポップアップストアが“週替わり”で出店。
一番の特徴は、すべての商品には値札がないこと!?
お店の人との交渉によって値段を決める新感覚ショッピング

価格を表示して値段を開示するというのは
客と店主との間でのやり取りという「時間的コスト」効率化するための手法。
それをあえて取り払うことで客と店主の間でコミュニケーションを必要とし
結果、コミュニケーションが不足している、という風に感じているユーザーには
より親しくコミュニケーションを楽しむことができ
店主の人柄を感じて買い物をすることができるわけです。

紹介した記事には外国人客も多く参加とありますが
利用されるのはもっと日本人とコミュニケーションを取りたい
日本という文化を知りたいという現れだと言えます。

この企画に大きな「箱モノ」はまったく必要としません。
商店街のシャッターが降りてしまった店先さえあれば、そこが売り場になるのです。
地方のさまざまなところにある商店街の多くが「シャッター通り」となっており
地域活性化が叫ばれている中、店舗という考えにとらわれず
自由な形で顧客を呼び込むための方法というのも考えて見るべきなのかもしれません。

 - ヨモヤマ