elude丸

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TPP協定の大筋合意でどうなる二次創作文化の同人誌

      2015/11/15


TPP協定の大筋合意で二次創作がどうなるのか?

akusyu

先日、大きくニュースでも取り上げられていた
TPP協定の大筋合意に関して、「GameSpark」が面白い記事を書いている。

「TPP協定」大筋合意 ― 「著作権」の項目でゲーム・漫画・ボカロなどの二次創作文化が受ける影響は?

大筋合意された内容を元に日本の1つのコンテンツ文化でもある
二次創作物に関してどのような懸念があるのかを紹介した記事です。

二次創作物やそれらに関連する事業などに従事している場合には
しっかりと理解し、対応策を今後考えて行かなければならないもの。
目を背けるという行為は、ただの問題の先送りであり
何かあった時に対策を怠っていると、大いなるツケを払わされる可能性がでてきます。

まず、そのツケ。というのは何かというと。

賠償金などの問題のリスクが高くなる。

これまでは著作権問題に関しては「親告罪」だったのですが
大筋合意では「非親告罪」化する見通しとなっており大きな変革が起こり始めている。

項目内を記載させていただくと

故意による商業的規模の著作物の違法な複製等を非親告罪とする。ただし、市場における原著作物等の収益性に大きな影響を与えない場合はこの限りではない。

となっており、「市場における収益性に大きな影響を与えない場合」
という言葉が盛り込まれてはいますがあやふやな内容に終始しており
同人だから許される。という暗黙の了解は厳しい現実が考えられる。

紹介させて頂いた記事にも書かれているのですが
親告罪、非親告罪とは何か。というと

親告罪というのは原著作物の権利を有している人物や団体が
訴えることによって初めて権利侵害となるもので
非親告罪は、著作物の権利を持ってない人間でも訴えを行うことが可能となる。

つまり、非親告罪化することでツケを払うリスクが今まで以上に大きくなる。
そんな可能性が大いに増えたと言えるのです。

TPP協定後の同人販売に私なりの解決策を提示

私なりに解決策として1つ提案をさせていただきたいのが
同人誌などを販売する業者(略、同人卸業者)が
それらのコンテンツのライセンス契約を行うことから初めてみてはどうだろうか。

つまり、同人卸業者が同人作家などに代わり
販売する商品に対しては、ライセンス認証を肩代わりする形を取り
キャラクター使用料などの著作権料の支払いを代行する。
この時、同人誌などの販売手数料から数%を支払う形にすれば
徴収の問題も大きくはならないだろう。

やり方としてはニコニコ動画などで楽曲の使用を
ドワンゴが肩代わりするようなものと言える。

しかし、この対応には幾つかの問題がある。著作権の管理が多いにややこしいことだ。
楽曲はJASRACが管理していることから処理がまだやりやすいが
こういう権利関係はそれぞれの会社が持っており、申請するのもややこしい。

そのほかにも著作物を利用する時にはライセンシーを明記しなければならない。

例えば先日投稿した「ワンパンマンの感想」においても
ホームページの画像を紹介させて頂いているが
ライセンシーは「©ONE・村田雄介/集英社・ヒーロー協会本部」にあるとしてしっかりと明記させてもらっている。

つまり、題材にしている作品が登場する度にライセンシーを表記する必要があるのだが
現状の同人作家と同人卸業者の関係は、製本できた商品を店舗に置く体制。
つまり、製本できた後にライセンシーの判断をされていては
ライセンスの承諾が得られなかった場合、販売することができず
同人作家が丸損する危険が出てくる。

対応策としては事前にデジタルデータなどでライセンス認証を行う。
という方法を取ることもできるだろうが、夏・冬の祭典において
同人作家は毎度のように締め切りギリギリになるもの。
守れるのかどうか心配な部分もある。

実はさらなる問題点がある。
それは大きなお友達向けの大人の薄い本だ。
ライセンス問題としてここは避けては通れないだろう。

エロエロな展開の薄い本に対して
著作権を管理して業者がライセンシーを”承諾”できる分けもない。
(しない、のではなく。できない、ということに注意)
なぜなら承諾した。ということはその作品を認めた。事になり。そのエロエロ展開を認めたことになる。

例えば
ア○パンマンが銃片手に人を撃ち殺すような同人があったとして
あの作品の世界観を大事にする人に取っては許されない行為であり
ファンにとってもそれは受け入れられない話なのだ。
それを著作権保持者がそれを認めるなどあってはならない。

この問題において、やはり一番のネックはエロエロの薄い本だろう。

エロエロ同人作家が消えるのか?と言われるとそんなことはないだろう。
以前にも話をしたことがあるが、やはりエロエロ同人誌は売れる。

そうなるとエロエロ系の同人作家さんとしては
今後の身の振り方としては、危険を冒さないオリジナル作品へと
表現方法を変えても生きていくのではないかと思う。

実際、最近の同人誌・同人ゲームにおいてオリジナル作品が割合的に
多くなってきたような気がする。
他にも「東方Project」と呼ばれるもともとが同人作品など

少しではあるが同人作家の中でもTPP協定についての
考えなどがジワジワながら浸透してきているのかもしれない。

 - ヨモヤマ